*****************************
我が家にとっては昨年に続き2度目のGPS山菜狩りツアー。
とはいいつつ、昨年は仕事の都合でひとり留守番だったワタシだけは、
父ちゃんと娘たちからの話だけで行った気になっていただけで、
実際は初参加。
当日は朝4時半過ぎに、世田谷の家を出発。
いつもながら道中爆睡の私は、一瞬にして風光明媚な世界にいた。
約40人ほどが参加していた今回のツアー。
カンノさん&たまさんと山でお会いするのは、一昨年のキノコ狩り以来である。
リーダー4人のもと、それぞれのコースに分かれて出発となったが、
我らが選んだコースは、昨年と同じ、たまさん率いる「プチ冒険コース」。
昨年がよっぽど楽しかったのか、娘たちの希望を優先することに。
山に入るとすぐに出合ったのは、コシアブラ、山ブドウの若葉、つづいてタラの芽。
温泉宿の料理か、観光地のそばやのメニューでしか馴染みのなかった食材の、
自然の姿を見たのは初めてのこと。
決して際立つ風貌ではないものの、やはり存在感には光るものが・・・
特に、天を仰ぐように芽を出したタラの芽の力強さは、目に焼きついている。
秋のキノコ狩りは、足元ばかりを見ているけれど、
春の山では、目線が高くなる、というのも発見であった。
小さなせせらぎをBGMに山の奥へ進んでいくと、
何度か川を渡ることに。
娘のアドバイスどおり、長靴が正解。
雪解けの冷んやりした川の水は、ひざ下までとはいえ、
かなりシビレルらしい。
丸太の一本橋を渡り、藪が生い茂る小さながけを越えると、
一面はコゴミ畑。
ついつい欲張り、気付けば籠がずっしり重くなっていた。
開けた川沿いの場所でようやくお昼休憩。
たまさんが手際よくフライパンとコンロを用意し、
なんと収穫したての山菜をあっという間にてんぷらにしてくれた。
粋な計らいももちろんだが、新鮮な山菜の香りのよさには感激!!
中でも初体験のアザミや山ブドウの新芽には、すっかりヤラレてしまった。
このお昼ポイントの少し先の急斜面には、
たくさんのウルイが点在。
たまさんに続き、父ちゃんと娘もこの斜面に這いつくばってウルイを採っては、
川に投げていく。
これを水に入ってキャッチするのは、女性軍。
流れがあるため、逃さないよう大奮闘。
ときどき味見しながら、というのがまた楽しい。
清流で洗われたみずみずしいウルイは、自然の恵みを実感させてくれた。
来た道をそのまま戻ったのだか、少し目が慣れてきたワタシも
タラの芽やコシアブラを自分で見つけることしばしば。
ちょっと歩くとアセばむくらいのほどよい陽気と
すがすがしい空気のおかげで、なんとも心地よい4時間だった。
古民家に戻ってからは、各コースで取れたたくさんの山菜を仕分けし、
それぞれの説明を聞いてから、早速試食タイム。
さっと茹でてお浸しにしただけで、おいしい。
シンプルな味わいながらも、食感、香りにはそれぞれ明らかに違いがあった。
絶妙に揚げたてのてんぷらは、競争率が高く、あっという間になくなってしまう。
軽やかな食感の後に広がる奥深い風味が、
じんわり口の中で広がると、自然の偉大さを感じたりして。。。
もちろん秋のキノコもおいしいけれど、
どうやらワタシは山菜の方が、好きになってしまったみたい。
来年が今からとっても楽しみです!!